こんにちは。TakeActionの長見です。

2022卒の採用活動の準備は進んでいらっしゃいますか?

 

前回は母集団形成の各手法について、メリットとデメリットをお伝えしました。

自社に合う母集団の形成方法は見つかったでしょうか?

 

今回は集めた母集団を採用に繋げるための「動機付け」に関してお伝えさせていただきます。

 

 

▼「動機付け」とは

動機付け・魅力付けとも言ったりします。

本来は、人が目的や目標に向かって行動を起こし、達成までそれを持続させる、心理的過程を表す心理学用語です。

 

採用活動における目的・目標は「形成した母集団の学生が自社に入社すること」になりますが、自社に入社してもらうためには、内々定を伝えるまでに「この会社に入りたい」と、学生に思ってもらう必要があります。

これが採用活動における「動機付け」です。

 

やりたい仕事ができる、人間関係がいい、挑戦できる社風に惹かれた…などなど、入社の決め手となる事柄は様々ですが、こういった理由に結び付く「動機付け」が出来ていないと選考途中や、内定通知後の辞退・離脱に繋がりかねません。

 

そうならないためにも、学生が自社を選ぶ理由を、学生と接する中で提供し、「動機付け」を行った上で採用活動を進めていく必要があります。

 

 

▼現在の学生の思考

一概に「動機付け」と言っても、自社のアピールポイントを押し売りするだけでは、就業経験の無い学生には、いまいちピンと来ないため、せっかく伝えた情報がすり抜けていってしまう可能性があります。

 

まずは今の学生が、就職活動の際に企業のどんなところを意識して見ているのかを把握しておくことが重要です。

それでは、2021卒学生の就職観を元に、現在の学生の思考を見ていきましょう。

(以下、2021年卒学生の就職活動動向調査 結果報告【就職意識編】より引用)

(https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=264)

 

 

★「仕事内容」で意識しているポイント

学生が意識している仕事内容

 

文理共に「仕事が面白そう」を最も重視する学生の割合が高くなっています。

まずは「面白そう」と興味を惹かれたり、元々自分が関心を持っていた仕事に就きたいと思う学生が多いようです。

 

これに次いで文系では「スキルが身につく」「希望する職種につける」が同等の割合で順に並んでいます。

 

対して、理系は、「希望する職種につける」が約3割を占め、次いで「スキルが身につく」が高い割合を占めています。

理系学生は、大学で専門的な知識やスキルを習得してきているため、これらを活かせるような仕事を希望する学生が多いようです。

 

 

★「会社」として意識して見ているポイント新卒採用、会社を見るポイント

 

文系・理系ともに「安定している」が多数を占めています。

 

21卒は、コロナウイルスの影響で就職活動に一番大きな影響を受けている世代の学生です。

社会情勢の変動が激しいからこそ、入社する会社には安定性を求めている学生が多いことがわかります。

 

これに次いで多いのは、文系が「成長性が高い」「経営者・ビジョンに共感」、理系では「技術力がある」、「成長性が高い」となっています。

 

文系と理系で「会社の魅力」として感じているポイントに差があることがわかりますが、いずれにおいても「安定感」と「成長性」は上位3位に入っています。

今の学生は「安定感を持ちながらも成長を続けている」ことを企業に求めているようです。

 

 

★「入社する」と考えた際に意識して見ているポイント

新卒採用、入社の決め手

 

 

文系と理系で傾向が異なっているポイントです。

 

文系では「福利厚生が充実している」が最多を占め、次いで「社風がいい」と続いています。

それに対して理系は「社風がいい」が最多、次が「福利厚生が充実している」です。

 

理系学生が、社風の良さを意識しているのは、職種の特徴としてチームで製品開発をするなど、社員同士のチームワークの良さが必要となる業務を想定してのことであると言えるでしょう。

 

とはいえ、この2つのポイントを文理どちらの学生も意識しているということは変わりありません。

自社の情報を伝える際には積極的にアピールしていきたいポイントですね。

 

 

★「企業に魅力を感じた」理由

就職活動中、ここで魅力を感じた

 

文理共に「先輩社員に好感が持てた」が最も多いです。

次点で「採用担当に好感が持てた」となっています。

 

説明会や選考を通して接したことのある「社員」の印象で、その企業に魅力を感じるかどうかが変わってくるようです。

 

特に人事では無い「先輩社員」の印象は、入社後、実際に一緒に仕事をすることになる可能性が高いためより意識して見ている傾向あります。

学生と接する機会のある社員の印象が良くなることで、企業全体のイメージアップにも繋がります。

学生と直に接する前に、社内全体で「学生との接し方」について、考え、共有することが採用成功に繋がる鍵になりそうです。

 

 

▼最後に

現在の学生の就職観は、把握できたでしょうか?

 

アルバイト以外の就業経験が無い学生にとって「社会人として働くとは?」を考えた際、入社の決め手となるのは具体的な数字や実績よりも、社風や人柄といった感覚的なものになる場合が多いです。

 

とはいえ、入社前と入社後の自社へのギャップを埋めるためには、事実ベースでの企業情報を伝えることも忘れてはいけません。

 

学生と接する中で、この子は会社のどんなところを重視していて、働く際に何を不安に思っているのか。

それをしっかり把握したうえで、自社の魅力と学生の思考を紐づけ「動機付け」を行ってください。

 

実際に学生と接してみて「動機付け」のやり方がわからない、やってはみたものの学生が選考を辞退にしてしまったなど、お悩みがありましたら気軽にご相談ください。

学生対応のノウハウを持った弊社が貴社のお悩みを解決させていただきます。

 

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