代表の成田です。3月は新卒採用のスタート、4月は入社式や新入社員の歓迎会。そして5月、6月は新卒採用の面接や内定が大詰めを迎えるということもあり、代表である私を含めて、経営者や幹部、人事の方は、経営理念や理念浸透について最も考えさせられる時期ではないでしょうか。当社では、「定着業界をニッポンの新基準に!」というコーポレートスローガンの基、企業理念、またそれを行動レベルまで落とし込んだTA HEART(行動指針)など理念経営の実践に取り組んでいますが、では具体的にどうしたら理念浸透が実現していくのか、理念浸透させる為に大切なことをまとめましたので、ご覧ください。

 

なぜ、理念が浸透しないのか

「理念浸透させたい」「行動指針を社員に理解させたい」このようなお悩みや課題は、THANKSGIFTのサービスご利用頂く前のクライアント様から最も多く頂く課題です。経営理念が浸透しないことで、会社が一つの目標に対して一致団結するパフォーマンスが低下したり、ちょっとした景気の並みで主要事業がうまくいかなかったりと、社長の抱える経営課題の1つと聞くことが多くあります。また理念浸透していないことが要因として人材の定着率が高まっていかなかったり、従業員数ばかり増えて従業員一人一人の生産性が上がらず、業績悪化ということにもなりかねません。
理念浸透していない企業を分析すると、下記のような内容が考えています。

 

1. 理念を決めて満足、理念浸透させる施策を行っていない

意外と陥りやすいパターンです。実は理念がしっかりある。と社長が思っていても理念を決めたり、行動指針をリニューアルして満足してしまっている企業が意外と多いのが現状です。冒頭でも話した採用の説明会やホームページ、面接などは誇張表現のように企業理念を語っていますが、実際は理念浸透の為の施策が打たれてなく、何も行動していないことが多くあります。

 

2.理念を定めたときの現状の会社とのギャップがある。

企業は常に変化し、成長し、その時の会社のフェーズによって、企業として大切にすべき重要視することが変わっていきます。もちろん理想は創業時に掲げた理念通り、会社が成長しても大切な考え方がブレていないことが理想的ですが、事業内容が変化したり、顧客の求めていることが変化したりすると企業は存続する為にも常に変化する必要があります。ただ会社が変化したり、事業が変化しても理念は創業時のまま、今の会社の現状と大きなギャップがある。これでは、そこで働く社員が何を大切にしてどのような方向性で仕事に取り組むべきかその道標が無いのは非常に大きな問題です。

 

3. 経営理念が身近なものであると社員が認識できていない

私が最も重要視していることです。会社の経営理念はなんとなく知っている。ただ、その企業理念に込められた想いや背景、何を意味するのかまで社員が理解できていないことがほとんどです。弊社では理念は簡単に浸透しない上記の3つに当てはまることが多いのですが、この3つに共通していることは、理解していない社員が悪いのではなく、会社が従業員に対して「伝える行動をしていない」ことが最も問題です。まずは、簡単にできることから始めるとすれば、会社全体に理念の説明をする。新卒の説明会に既存社員も参加させる。などまずは気軽に始められるところから始めて、いきなり完ぺきな理念浸透はありえませんので、一歩一歩確実に理念への理解を深める場を設けることから始めてみましょう。

 

テイク流!理念浸透の3つのポイント

先ほどもお伝えしましたが、理念浸透は簡単ではありません。当社も実はTHANKSGIFTのサービスが出来上がる前は、非常に理念浸透に苦労しました。人材が定着しない、企業として掲げる想いが共有できない。一体感が無い。色々な問題を抱えてきました。ただ、たくさんの企業の組織状態を見ていく中で、理念浸透の為に必要な共通項が見えてきましたので、そのポインをお伝えさせて頂ければと思っています。

 

1、 企業理念の意図や意味合いが定期的に会社から発信させている

この企業理念がなぜ生まれたのか、そしてどんなことを意図していているのか。これが理念浸透している企業であればあるほど、言語化されており、発信も定期的に行っています。

 

2、 企業理念について従業員同士で話し合う場所が設けられている

当社では毎日、企業理念や行動指針(TA HEART)を朝礼の担当が読み、それに対しての自分の考えや想いを語る場所があります。また担当が語るだけではなく、1日5分間、チーム内でその理念について考えたり、行動指針について自分の考えをシェアする時間を設けています。

 

3、 常に理念が身近に感じる為にルールブック(ハンドブック)を活用する

当社では200ページ以上になる会社のルールブックが存在します。これは会社の基本的なルールや原則を記載しているのはもちろん、理念に対しての考え方や行動指針の捉え方など、毎日社員が手に取りとても身近なものとして理念浸透を支える大切なツールとなっています。
また経営理念は社長や幹部だけが語るものではなく、働く従業員にも積極的に発信してほしいという想いから、ビジョンリレーや会社に対しての想いをリレー方式でTHANKSGIFT上で運用しており、弊社の成功事例を数多くのクライアント様にも実践して頂いてます。

 

企業理念は従業員の身近にあるべき

理念浸透は手段で、最終ゴールは業績を高めることだと思います。会社の目指すべき方向性を従業員が正しく理解するために企業理念はとても重要です。そして何より、働く従業員にとって企業理念や行動指針が身近な存在であるべきです。THANKSGIFTの場合、感謝や賞賛を贈り合う「サンクスカード」の中に、必ず、サンクスカードを贈るに値した行動が会社のどの行動指針に沿った行動だったか見合ったかを行動指針に落とし込んだコインを選定し相手に贈り合います。

よってサンクスカードを贈る方はこの人の行動は会社のどの行動指針に値するかを判断する必要がありますし、サンクスカードを受け取った方は行動指針を実践しているということになりますので、企業理念がしっかりと理解することが自然にできてしまうのもTHANKSGIFTの強みではないかと思います。THANKSGIFTでは、他にも企業理念を浸透させるためのノウハウや運用事例も多数ご用意しておりますので、私の文章では伝わりにくい部分も多々ございますので、ご興味をもっていただけましたら、1度お問い合わせ頂けると幸いです。