
新卒採用における母集団形成とは?メリットや有効的な方法を紹介
2025.06.17
新卒採用を成功させるためには、自社に興味を持ってくれる学生をどれだけ集められるか、つまり「母集団形成」が最初の重要なステップとなります。
「思うように学生が集まらない」「採用ターゲットに響いていない」といったお悩みを抱える採用担当者様も多いのではないでしょうか。
本記事では、新卒採用を成功に導くためのヒントをお伝えします。
新卒採用における母集団形成の基礎知識から、具体的なメリット、7つの効果的な手法、そして陥りがちな失敗と成功のコツまでを網羅的に解説します。
新卒採用における母集団形成とは?
母集団形成とは、自社の採用選考に参加してくれる可能性のある候補者(学生)の集団を形成することです。具体的には、自社に興味を持ち、エントリーや企業説明会への参加といったアクションを起こしてくれた学生の集団を確保することを指します。
自社に興味を持ち、理念や文化にマッチする可能性のある候補者の集団を形成することが重要となる、戦略的な活動です。
採用活動は、この母集団の中から自社にマッチした人材を見つけ出し、選考を通じて内定、入社へと繋げていくプロセスです。そのため、母集団の「量」と「質」が、新卒採用全体の成果を大きく左右すると言っても過言ではありません。
新卒採用における母集団形成のメリット
戦略的に母集団形成を行うことで、採用活動に多くのメリットをもたらします。
採用活動を計画的に進められる
十分な母集団が形成できていると、その後の選考プロセス(説明会、面接など)への参加人数を予測しやすくなります。これにより、「面接官が足りない」「説明会の会場が小さすぎた」といった事態を防ぎ、採用スケジュールやリソース配分がスムーズになることで、新卒採用活動全体を計画的に進行できます。
自社にマッチした人材を採用できる
新卒採用における母集団形成の段階で、自社が求める人物像や魅力を的確に発信することで、それに共感した学生が集まりやすくなります。結果として、企業文化や価値観にマッチした人材と出会える可能性が高まり、入社後のミスマッチや早期離職のリスクを低減できます。
採用成功率を高めることができる
質の高い母集団からは、当然ながら優秀な人材が見つかる確率も高まります。また、母集団の量が多ければ、選考過程での辞退者が出た場合でも、新たな候補者で補うことが可能です。結果として、新卒採用の母集団形成は、最終的な採用の成功率向上に直結します。
新卒採用の母集団形成に有効的な方法7選
新卒採用の母集団形成に効果的な、7つの代表的な手法をご紹介します。
様々なアプローチがあるため、自社の状況に合わせて組み合わせることが重要です。
1. 就活サイト
多くの学生が利用する大手就活サイトは、幅広い層の学生にアプローチできる、新卒採用において最も一般的な手法です。企業の基本情報や採用情報を掲載し、学生からのエントリーを待ちます。
2. 企業説明会
オンライン・オフラインを問わず、学生と直接コミュニケーションが取れる貴重な機会です。企業の雰囲気や働く社員の魅力をダイレクトに伝えることで、学生の志望度を高める効果が期待できます。
3. 新卒紹介サービス
人材紹介会社が、企業の採用要件に合った学生を個別に紹介してくれるサービスです。成功報酬型が多く、採用担当者の工数を削減しつつ、効率的に質の高い候補者との母集団形成が可能です。
4. スカウト配信
就活サイトやダイレクトリクルーティングサービスのデータベースに登録している学生に対し、企業側から「ぜひ選考に参加してほしい」というメッセージ(スカウト)を送る手法です。待ちの姿勢ではなく、攻めの母集団形成が可能になります。
5. ダイレクトリクルーティング
スカウト配信と似ていますが、より企業が主体となって候補者を探し、直接アプローチする採用活動全般を指します。企業の魅力や想いを個別のメッセージで伝えることで、学生の心を動かしやすいのが特徴です。
6. ソーシャルリクルーティング
X(旧Twitter)やInstagram、FacebookといったSNSを活用する手法です。企業の日常や文化、社員の様子などを発信することで、学生との親近感を醸成し、自然な形で企業のファンを育てる中長期的な母集団形成に繋がります。
7. リファラル採用
社員や内定者に、知人や友人を紹介してもらう手法です。紹介者を通じて企業のリアルな情報が伝わるため、マッチングの精度や定着率が高く、質の高い母集団形成が期待できます。
新卒採用の母集団形成におけるよくある失敗
多くの企業が母集団形成でつまずくポイントには、共通したパターンがあります。
効果的な新卒採用の母集団形成を行うためにも、失敗例から学びましょう。
量の確保にこだわり、質が伴わない:エントリー数は多いものの、自社のターゲットとは異なる学生ばかりで、選考に進む候補者がいない。
ターゲットが曖昧:求める人物像が明確でないため、発信するメッセージが誰にも響かず、学生の興味を惹きつけられない。
アプローチ手法が単一的:就活サイトだけに頼るなど、一つの手法に固執してしまい、出会える学生の層が限られてしまう。
情報発信が一方的:企業の伝えたいことばかりを発信し、学生が知りたい情報(働きがい、キャリアパス、社風など)を提供できていない。
新卒採用における母集団形成のコツ
失敗を避け、新卒採用の母集団形成を成功させるためには、以下の3つのポイントを意識することが重要です。
ターゲットを明確に設定する
「どんな学生に入社して欲しいか自社の未来を託したいか」を具体的に定義しましょう。スキルや経験だけでなく、価値観やポテンシャル、人柄といったペルソナを詳細に設定することで、メッセージの解像度が上がり、ターゲット学生に響くアプローチが可能になります。
このターゲット設定こそが、新卒採用の母集団形成における最初の羅針盤となります。
様々な手法を取り入れる
一つの手法に頼るのではなく、複数の手法を組み合わせることが成功の鍵です。例えば、「就活サイトで広く母集団を集めつつ、ダイレクトリクルーティングで特に会いたい層に直接アプローチする」「SNSで企業の認知度を高め、説明会への参加を促す」といったように、それぞれのチャネルの特性を活かした戦略を立てましょう。
複数の手法を組み合わせることで、新卒採用の可能性は大きく広がります。
継続的な改善を行う
母集団形成は「やりっぱなし」ではいけません。各手法の効果(エントリー数、説明会参加率、選考通過率など)を定期的に測定・分析し、改善を繰り返すことが必要不可欠です。
「どの手法が自社の新卒採用に有効か?」を検証し、母集団形成の戦略を最適化していくPDCAサイクルを回していくことで、成功への最短ルートが見えてくるでしょう。
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